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  金閣寺    
   
 
金閣寺は一般向けの通称です。鹿苑寺の中で「金閣」が際立って有名なため付けられた名前です。
鹿苑寺は、相国寺の塔頭寺院の一つです。
相国寺は、足利義満が1400年前後に建立した壮大な敷地を持つ臨済宗の総本山です。
金閣は1408年に完成し、天皇をお招きして、義満は盛大な宴を開きました。
衣笠山を借景とした庭園は室町時代の代表的な池泉回遊式庭園で国の特別史跡、特別名勝にも指定されています。
 
 
 
 
金閣寺と鏡湖池
場所を変えて撮影した金閣寺をご覧下さい。

島の位置や木・植物・石の配置など、地図を見ながら写真をご覧いただくと、庭園を創った人の意図が感じられます。

金閣だけでは単調な風景ですが、金閣を盛り立てるように添えられた樹木・石・草などを併せて眺めると、その調和のとれた情景に魅せられます。

背後の山などの借景も、金閣まわりの風景をより自然で奥行きのあるものとしています。

現代の建築物が全く視界に入らないのは、一種の奇跡と言えます。昔の人の智慧に畏敬の念を覚えます。
   
 
金閣
金閣は三層の構造になっています。

第一層は、寝殿造で足利義満坐像と宝冠釈迦如来像が安置されています。

第二層は、潮音堂と呼ばれ、岩屋観音像と四天王像が安置されています。

第三層は、究竟頂(くっきょうちょう)と呼ばれ究禅宗様の建築で花頭窓を用いています。室内は、天井と壁に金箔が押され、床は黒漆塗りです。

金箔は、第二層と第三層に押されています。
   
 
金閣と鏡湖池
鏡湖池に金閣と借景が映えて見えます。
   
 
 
 
鏡湖池 全景 (パノラマ)
 金閣の左に見える葦原島は金閣と地続きのように見えますが、地図でわかるように島の向こうに池が広がっています。
   
 
金閣
前の写真から撮影場所を10mほど右に移動しました。
   
 
金閣寺と鏡湖池
少し移動するだけで、金閣を取り巻く風景が変わり、どれも魅力的な光景です。
   
 
 
 
 金閣と借景 (パノラマ)
 前のパノラマと比較してどのくらい移動したかは、手前の島の位置が金閣の右から左となったことでわかります。

借景の右は大文字山の山裾、左は衣笠山の山裾です。中央の背後200Mは住宅街ですが、近代的な建物は全く写っていません。
もしそこに10階建てのマンションがあれば、金閣と並んで写ることになります。
京都市の厳しい建築条例で制限されているため、中心部の一部以外では高い建物は建てられないので、美しい景観が保たれています。
   
 
金閣
金閣の土台となる石の配置がよく見えます。
   
 
金閣と松
右の松と手前の植物が加わって魅力的な景観です。
   
 
 
 
 鏡湖池 全景 (パノラマ)
 左の小山が衣笠山です。
   
 
 
 
 鏡湖池 全景 (パノラマ)
 前のパノラマからわずかな移動ですが、広々とした感じを受けます。
   
 
 
 
 鶴島と亀島
 金閣と葦原島の間に島があるのがわかります。

鶴島と亀島です。
   
 
方丈
1678年、後水尾天皇の寄進により再興されました。
   
 
九山八海石
仏教の理想郷には九つの山と八つの海があります。
この石は、その様子を表したものです。




[Reference]マウスをかざすと、九山八海石を拡大して見られます。
   
 
鳳凰
創建当初の鳳凰は明治38年にはずされ保管されています。
現在の鳳凰は、昭和62年に新たに作られたものです。




鳳凰拡大
   
 
金閣
さらに歩みを進めました。
   
 
方丈と陸舟の松
松がそれとなく舟の形をしています。
   
 
陸舟の松
陸舟の松(りくしゅうのまつ)は足利義満が手植えしたと伝えられる松です。

松の枝の下を竹格子で支えているのがわかります。
   
 
石庭
方丈の南側にある石庭です。

砂の中に石組みは少なくシンプルな構成です。
   
 
金閣 東面
金閣の東面です。

池側は吹き放しの広縁となっているのがわかります。
   
 
夜泊石
左下に三つ並んでいるのが夜泊石です。
   
 
夜泊石
夜泊石は、港に停泊する船になぞらえていると言われています。
 
 
三尊組
中央の三つの大きな石が三尊組です。

真ん中の大きい石が釈迦如来、脇が文殊菩薩と普賢菩薩を象徴しています。
   
 
金閣 北側
第三層の屋根の両端から出ている棒は、雨樋です。
屋根の四隅が跳ね上がっているため、まん中に雨が集まり滝のように流れ落ちます。
下層の屋根を傷めることを防ぐために付けられています。
   
 
漱青と出亀
釣殿(つりどの)は、寝殿造にはかかせないもので、金閣では漱青(そうせい)と呼ばれます。

舟遊び用の舟を下に着けるための舟屋にもなっていました。

右の島は出亀です。
   
 
出亀と入亀
右の島が入亀、左が出亀です。
   
 
 
 
 金閣と鏡湖池
 金閣の右が出亀、次が入亀、その次で入亀と一部重なっているの淡路島です。

形が本物の淡路島に似ています。
   
 
金閣 北側
この角度の背後には市街地があるのですが、やはり近代的な建築は全く見えません。

京都市の建築規制のおかげです。
   
 
金閣 西側
沿路で鏡湖池が見られるのは、ここで終わりです。
鏡湖池の半周しか見られないのがとても残念です。

残りの半周で又違った金閣と石組みの情景が見られるので、是非公開を検討いただきたいものです。

銀閣は一周を全て巡ることができます。
   
 
龍門瀑
中央の大きな石は、鯉魚石です。

鯉が滝を飛び越える姿を現しています。

滝を登った鯉は龍に変わると伝えられます。
   
 
衣笠山を望む
高台になったところから見た金閣です。

室町時代も同じ光景だったと思われます。
   
 
屋根越しの金閣
手前の建物は、最近建てられたものと思われます。

屋根越しの金閣が一味違った、絵になる風景です。
   
 
夕佳亭
1630年に建てられ、1874年に再建されました。

せっかていと読み、文字通り夕方に佳い景色が見られる家という意味合いを持っています。

奥の青雲軒という茶室からは、夕日に輝く金閣を見下ろせ、格別の眺めとなります。
   
 
夕佳亭
造営したのは、茶人の金森宗和です。

手前の土間の石など独特の意匠が見られます。
   
 
南天床柱
床の間の左に南天床柱が見られます。

曲がりくねった趣のある南天の木を使っています。
   
 
夕佳亭
金森宗和好みの数寄屋造で屋根は茅葺きです。
   
 
 鳳棲楼
ほうせいろうと呼ばれるわずか二畳ほどの上段の間です。

ここで後水尾上皇をおもてなしをしたといわれています。
   
 
 土間
 左の竈(かまど)には特徴のある石がはめ込まれています。

入り口の石は、めずらしい三段の靴脱ぎ石となっています。
   
 
簾と窓
すだれとその枠は、自然に目に入ります。

土壁に開いた三角と丸の窓も特徴があります。

外からも眺められます。
   
 
手洗鉢
足利八代将軍 義政が愛した富士形の手洗鉢です。
   
 
 貴人榻(きじんとう)
椅子の格好をした石で、貴人が座ったとされます。
   
 
夕佳亭 北側
三角と丸の窓が見られます。
   
 
夕佳亭 東側 門
門の向こうの部屋は、青雲軒という茶室となっています。
   
 
 
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